中高生はどうやって音楽を聴く?20年間を比べてみると…

中学高校の時期は、色々な音楽に触れて自分好みの音楽に目覚める年頃です。ある研究によると、14歳の頃に聴いていた音楽の好みが大人になってからも影響を与え続けるともいいます。中高生の頃、友達とよく好きな音楽の話をしていた…そんな思い出を持つ方も多いのでは。
今回は、ヤング調査のデータの中から中高生が音楽を聴く媒体の変遷を見てみたいと思います。





中高生が音楽を聴く媒体を10年スパンで比較してみると、

2001年では「購入したCD・レコード(60.5%)」が最も多く、「テレビで(43.0%)」「自分で録音したMD(39.5%)」と続いています。 「レンタルCD・レコード(37.0%)」も高めで、どちらかというと家で音楽を聴くのが中心という印象を受けます。

2011年になると、「デジタルオーディオプレーヤー(57.0%)」や「携帯電話・スマートフォン(25.5%)」が台頭し、 テレビやCDは10年間で半数もしくはそれを下回る程になり、音楽を聴く場所の自由度が上がっていく様が見えてきます。

直近2021年になると、上位3媒体は「YouTube(69.8%)」「定額制音楽配信サービス(23.8%)」 「音楽配信サービスからダウンロード(14.8%)」とインターネット経由になり、 いずれかのインターネット媒体から音楽を聴く割合は8割を超えています。

無料で音楽を聴くスタイルが、テレビやラジオから流れてくる受動的な形からYouTubeを使って能動的に選んで聴く形に変化し、以下の表1によると「音楽CD」の購入は、減っています。

しかしながら、1日の音楽鑑賞時間(表2)では大きな変化も見られないことから、 音楽への興味関心は薄れておらず、おこづかいを貯めて1枚のレコード・CDを買う時代から 無料・サブスクで幅広く音楽を聴く時代に変化していることが伺えます。

音楽の「入れ物」の形が大きく変わった20年でした。



データ元 :JNNデータバンク ヤング調査2022(2021年12月実施)
調査対象 :首都圏(30km圏内)の一般世帯に居住する
     小学5,6年生、中学1,2年生、高校1,2年生 男女
      900サンプル・・小学生×300、中学生×300、高校生×300

JNNデータバンク ヤング調査概要 https://www.jds.ne.jp/datebase03y/

データ元 :JNNデータバンク ヤング調査2022(2021年12月実施)
調査対象 :首都圏(30km圏内)の一般世帯に居住する
     小学5,6年生、中学1,2年生、高校1,2年生 男女
      900サンプル・・小学生×300、中学生×300、高校生×300

JNNデータバンク ヤング調査概要 https://www.jds.ne.jp/datebase03y/


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